どーもしゅんちゃむです!
今回の記事は前回と前々回の記事の続きとなっております。
本音
当日、昼過ぎくらいに面談だという事で係長から呼ばれました。
いつも面談は一対一でホットコーナー(休憩コーナー)を使って行われる。
面談とはいっても年に2回のお悩み相談タイム的な感覚で行われ、人によって面談にかかる時間帯が全く異なります。女性の作業者などは細かい悩みなどを打ち上げるため、結構時間がかかったりするが、男性の作業者の場合はざっくりとした感じで終わる場合が多いです。
今回も係長は流れるような感じで喋り始めた。
「は~いご苦労さん。どう?話すことなんかないでしょ~?(笑)」
と軽く冗談から切り出しておいて、仕事の事というよりもお互いのプライベートのことについての近況を語ろうとする。いわゆる雑談ですね。
そんないつもの流れを早々にぶった切って僕は本音を打ち明けました。
「すみません。○○さん。僕、工場異動したいと思ってます。」
起承転結もクソもありませんでした。でも、僕が面談で話したいメインの事だったのでどこかで空気の流れを変えなければと思いカミングアウトしました。
係長の反応は予想通りでした。
「まじか~。そんなに応援が楽しかったの~?(笑)」
「そんなの今だけやてぇ~。やめときゃ~(笑)」
いつまで経っても冗談交じりでしか話さない上司にイラっときた僕はその場の空気を切り裂くように話しました。
「異動するんだったら最短でいつからできます?」
その瞬間係長の顔色が一気に変わった。
「本当に言ってるの?もし本気なら課長に話すけど、、」
未だに冗談だと思ってるのはアンタだけだよ。と思いつつ僕は今までずっと思い詰めていた事や、応援先での充実感を素直に本音で語りあかしました。
いつもより長い時間での面談だったので班長が心配したような顔つきで遠くの自職場からこちらを見ているのが分かりました。
確かそれを話したのが11月の下旬で、最速だと年末までに手続きを終わらせ来年から前回応援に行っていた工場で働くことができると言われ、意外にあっさり異動できるものなんだな~と思いました。
恐らくその面談の後、係長が他の上司達に報告したのか、周りの上司達からの見られ方が変わったのを実感していました。でも僕もそういう話をわざわざ自分から公表しようとは思ってなかったのであえてその話題は出しませんでした。
いつも口うるさく、人使いが荒かった班長もそれを知ってからは必要以上に話しかけてくる事はありませんでした。周りの人たちの気遣い感で息が詰まりそうな感覚でした。
最終日
年末の連休前の最終日、僕は夜勤でした。その時の僕の部署はあまり夜勤をやってる人がいなかったので、かなり質素で細々とやってる感じでした。さらに夜勤という事もあり、やたら静かな1日に感じました。
いつもは最低でも1時間は残業をやっていた僕の職場も最終日は定時で上がっていいよとのことでした。
異動する際はロッカーに入っているものなどを全部回収する必要があるので荷物をまとめていたら班長が
「お前荷物多いな~(笑)この袋も使いや~」
そういって袋を渡してくれました。
「ありがとうございます。班長、今までありがとうございました。」
最後の挨拶を僕がすると、
「がんばれよ。自分が決めたことは最後までやり遂げろよ。」
そう言うと班長はすぐに振り返り、残業中の自職場へと消えていった。
「こういう時だけやん。そういうこと言うの。」
僕はそう呟いて、その工場をあとにしました。
会社の出口でカードリーダーを読ませると、
「お疲れさまでした。」と、
自動音声はいつもと変わらない口調で僕を見送ってくれました。
新天地での現実
正月休みの連休を挟み、新天地である工場(前回応援に行った工場)に足を踏み入れました。最初にその工場の規則や方針などを人事部からざっくり聞いた後、その日からの部署配属されることになった。
もちろん連休中に前回応援に行った職場の班長にあらかじめ連絡をとっておいたので、比較的スムーズに仕事が開始できると思っていました。
しかし人事部から現場に引き渡される際に思わぬ事を聞かされました。
「申し訳ないけど、当初行くはずだった職場ではない部署に配属されることになりました。理由としては今月からある職場の負荷が急激に上がったという事。さらに前回応援に行った職場は比較的作業者の人数に余裕がある。その為人のバランスを考えた際に配属先は余裕のある場所ではなく忙しい部署に行くべきだと役員が決めたから。」
と長々とわけの分からない説明をされました。
「いや、僕は希望の職場に異動できるという事だったので決めたことなのに、それじゃ理不尽すぎません?」
ここで言っておかないと絶対にあとはないと思いすぐに反論をしました。
しかしその発言もすぐに流されました。
「会社ってそいうものだからさ。」
どいつもこいつもそう言えば何でも済むと思っている。僕はいら立ちを隠せませんでした。
現在
結局配属された部署は予定とは違う部署でした。
自分はなんのためにここにいるんだろう・・・
誰が悪い? 会社? 応援先の班長? やっぱ自分?
もう訳が分からなくなりました。
それと同時に僕はこの会社をいずれ辞めたいなと本心で思いました。
それから現在はというと安定の社畜やってます(笑)
配属された部署では班長こそやっかいなものの、係長や課長などに恵まれ今では準直者(班長の右腕)にまで上がれました。僕の会社では30代前半で班長になれれば順調と言われているので頑張れば目指せるかもしれません。
もし、僕があの時部署異動を決断できてなければ今でも同じ場所でこき使われながら成長もできずライン作業をしていたかもしれません。形は変わっても無駄な決断ではなかったなと今でも実感しています。
ただ、今でも気持ちは変わらずアーリーリタイア(早期退社)したいという気持ちに変わりはありません。
さいごに
ここまで読んでくださってありがとうございました。僕がこれまで歩んできた会社人生はごく当たり前なのかもしれないし、むしろそれくらいだったらまだマシだという方もたくさんいると思います。でもストレスだと思うポイントは人それぞれ違うと思います。その人が辛いと感じた時点でその人にとってはストレスだと思います。他人がここまで頑張ってるから~などと比較するのはナンセンスですよね。何をするのも最終的に大事なのはメンタルだとつくづく感じさせられました。